静岡県は佐次本武司氏(佐次本木工)が製作した木製建具「三保の松原」を、静岡県富士山世界遺産センターで特別展示します。
会期は11月9日(土)から15日(金)までの7日間、場所は静岡県富士宮市の「富士山世界遺産センター」です。
「三保の松原」は、普段、富士山静岡空港の特別応接室に設置されており、空港を利用するVIPの方のみ目にすることができるのですが、この期間は、富士山世界遺産センターを訪れる世界からの来場者に見てもらいたいと企画されました。場所は、世界遺産センターの入場口を入ってすぐの所で、来場した人に必ず見てもらえるスペースです。
世界遺産センターの「三保の松原」の展示場所では平成30年の全国建具展示会さいたま大会で内閣総理大臣賞を受賞した「間仕切建具 和」の写真パネルをあわせて展示します。
そして、現物の「和」は、同じ期間に「三保の松原」と入れ替わりで富士山静岡空港の特別応接室で展示されます。佐次本氏は平成30年度秋に黄綬褒章を受章し、日本を代表する建具の名工として広く知られています。
静岡県経済産業部では、「富士山世界遺産センターはまさに富士山の目の前に立地し日本を代表する景観にある場所に位置し、そのような場所で、『三保の松原』を大勢の方に紹介できる大変貴重な期間となりました。全国そして世界の皆様に御覧いただきたい」としています。
秋も深まり、風光と緑、水の豊かな静岡の空からの入り口と、富士山近い日本を象徴する景観の世界遺産センターで精緻を凝らした名匠の建具を目にすることができる、素晴らしい機会となりました。芸術の秋に佐次本氏の名作建具をぜひご鑑賞ください。
佐次本木工「三保の松原」
富士山が目前に広がる静岡県富士山世界遺産センター