一般財団法人建設業振興基金の「建設キャリアアップシステム通信」第7号が発行されました。本通信は2019年春に本格導入が迫る建設キャリアアップシステムの最新の事業展開を情報発信しています。今回の第7号では建設キャリアアップシステムに技能者が自身の技能者情報を登録すると発行される「建設キャリアアップカード」と技能者IDについて、詳しく紹介されています。
 「建設キャリアアップカード」は、施工現場に入る際に専用のカードリーダーに当てることで、いつ、どのような現場でどのような仕事内容で働いたかという就業履歴情報を蓄積していくことができます。
 技能者IDとパスワードでログインすると技能者の本人情報、所属事業者や社会保険加入状況、職種、保有資格、研修等の受講履歴、表彰等の履歴などが閲覧可能となり、新たな資格を取得した時に就業履歴情報を蓄積・閲覧できる、「職人の誇りが詰まったカード」として職人としてのIDを証明できるようになります。
 カードは現在一般のカード(白)と登録基幹技能者の方用のゴールドカードの2種類を発行しますが、これは当面の措置であり、本通信によると、現在各専門工事業団体において、職種ごとでの技能者の能力評価試験制度を敷き、それに基づきレベル1(初級技能者)、レベル2(一人前の技能者)、レベル3(職長)、レベル4(高度なマネジメント能力を有する技能者)に対応して4種類のカードを発行していく予定としています。
 あわせて、すでに登録しカードが手元に届いた技能者の方がシステムにログインした感想・要望も寄せられています。
 「保有資格のリストを見て、頑張ってもっと資格を増やしたいと思った」、
 「技能者ランクの欄に『白』と書いてありました。頑張って『ゴールド』カードを取得したいと思いました」、
 「2019年度から現場でカードリーダーにタッチして、日々の就業履歴が蓄積されていくのが楽しみです」
 と数々のメッセージが紹介されており、自身のスキルアップを技能者の方々本人も確認でき、公的に証明できるカードとしてデータを蓄積しより高い技能者を目指すことができると、技能者からも期待が高まっている様子がうかがえます。
 なお(一社)全国建具組合連合会の木製建具施工士認定試験に合格して受けられる建具施工士の認定もこの建設キャリアアップカードに所有資格として登録することが可能です。
 2019年春のキャリアアップカード本格導入に先駆けて、2月14日に東京で開催される木製建具施工士試験で認定を取得し一層のランクアップを目指しましょう。