建設キャリアアップシステムの限定運用が全国24現場で開始されました。国土交通省は1月15日、建設技能者の資格や就業履歴などを業界横断的に登録・蓄積するカードリーダーを建設現場に設置、報道陣が集まる中、運用を開始した東京都内の2つの現場を公開しました。
 今回の初運用では、現場入り口に設置されたカードリーダーに、技能者が各種のデータを登録したカードをあてると、当日の業務に就いたことを登録。4月からはすべての建設技能者や現場を対象に拡大し、本格運用を開始します。
 大成建設が元請けとなっている「麹町五丁目建設プロジェクト」で、地中の障害物を撤去する工事を担当するくい打ち工の職長は、システムの運用に関し「工事経歴が記録されることで、キャリアを客観的に証明できるようになる」とコメント。
 すでに1月7日時点で技能者1万7千人、建設企業1万社が登録申請をするなど、本格運用に向けて順調な滑り出しをみせている建設キャリアアップシステムは技能者が能力や経験に応じた処遇を受けられる環境を整備し建具業界についても現場作業者、職人の技能評価や職域拡大につながる画期的なシステムです。当連合会の木製建具施工士認定制度はこの建設キャリアアップシステムのコード表にも登録可能な国が認めた資格となります。
 2月14日に日本教育会館で開催される木製建具施工士認定試験(東京会場)が開催されます。この機会を逃さずご活用ください。