建具製作の技術が世界から脚光を浴びそうです。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)はさる12月17日にオンラインで開催した政府間委員会において、日本が申請した「伝統建築工匠の技 木造建築物を受け継ぐための伝統技術」の無形文化遺産登録を決定し、宮大工や左官など、職人は古くから継承してきた17分野の建築技術の価値が世界的に認められました。この17分野には建具技術も含まれています。
「伝統建築工匠の技」に含まれる選定保存技術は、建造物修理、建造物木工、檜皮葺・柿葺、茅葺、檜皮採取、屋根板製作、茅採取、建造物装飾、建造物彩色、建造物漆塗、屋根瓦葺(本瓦葺)、左官(日本壁)、建具製作、畳製作、装潢修理技術、日本産漆生産・精製、縁付金箔製造の17技術。建具製作の技術保存は全国伝統建具技術保存会(石山孝次郎理事長、山形県)が運営団体となります。
今回の「伝統建築工匠の技」の無形文化遺産登録により、影に隠れた職人の技術にも光が当てられ、建具製作も歴史的文化財の魅力や価値の一部として評価されることにつながるとみられます。
詳しくは建具報12月号にまとめています。お手元に届きましたら、是非ご覧ください。
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