本大会は、建具業界会員の士気向上と技術の研鑽を通して、伝統技術の探求と新時代に対応する商品開発など、業界の進むべき道を真剣に討議、模索することを目的とし、関連業界・関連業種並びに、一般の方々へのPRの場として、毎年全国持ち回りで開催してきました。
ただし令和2年、令和3年はコロナ禍の影響により予定していた新潟大会を2年連続で中止することとなりました。さらに大会を隔年開催へと変更。3年ぶりに第54回全国建具展示会として浅草・東京にて令和4年11月に開催致しました。建具業界を取り巻く環境は年々厳しさを増し、ライフスタイルの変化による需要の低迷、後継者不足、資材の高騰等、住宅着工件数の減少等、建具業界のみならず住宅産業・中小企業全体が抱える課題であり、個の努力だけでは解決できない問題であります。
その諸々課題に対して閉鎖感を打開し、新しい価値を創造する機会として再度東京で2024全国建具フェア浅草・TOKYO 記念大会・第55回全国建具展示会を開催することとなりました。『木と匠の技×空間のストーリー』を展示会テーマのもと、半世紀を超える展示会の歴史を支えてきた職人の技術の披露し生活空間の新しい形を来場者に触れていただき、建具の未来と可能性を世界に発信し建具業界の将来に向け活性化、また社会経済及び文化的な社会貢献につなげて参る所存です。
開催意義
- 住宅ニーズが多様化する中、伝統的建具の需要は減少しています。しかし木製建具は、人と環境に優しい製品であり現代人の生活に潤いを与えるものです。
コロナ禍、不安定な社会情勢の中、木の持つ可能性をまた日本の伝統文化である木製建具の魅力を発信し、また木というエコロジーな素材を使用しての最新の建具製品を東京という日本の中心地において来場者および世界に発信できる機会を与えられたと思っております。
環境への配慮が世界規模で求められる現代において、森林資源を活用し地球環境の負荷を軽減するという社会的責務を住環境、公共施設、学校といった空間において木質化、木づかいを建具業界は先導していきたいと思います。
開催目的
- 多様化する需要に対応するために、技術の交流、開発の機会とする。
- デザイン及び新製品の開発、新分野の開拓、さらには先端技術の利用による製品開発技術研究の機会とする。
- 各県の県産材(間伐材)の有効活用を推進する機会とする。
- 消費者の建材に対する認識を高めていただく機会とする。
- 関連業者及び商社との交流を深め住宅関連産業の振興を図る機会とする。
- 後継者確保の一助とし、伝統保存に努める機会とする。
- 日本の木の文化を世界に発信する機会とする。
- 東京都の経済、文化発展に寄与する。