全国建具組合連合会青年部(河島隆志会長)の第32回青年部中央研修会が10月19日~21日の3日間、新大阪で開催され全国から72名の青年部員が参加した。
近年では1泊2日が通例であったが、より身の入った研修にするため、2泊3日の日程で行った。
今回は技術系講座「かんなの真髄」と題して近畿地方では刃物で有名な三木市で全国的にも活躍されている『株式会社 常三郎』の魚住徹専務、法律系講座「建具業に必要な法律知識」と題して士業の方々のセミナーの講師なども手がけながら勿論弁護士としてもご活躍されている『村田・岡崎法律事務所』の岡崎隆彦弁護士、そして「商売繁盛塾」と題して『加納 光OFFICE』の加納光代表の各々の方に講師をお願いし、研修を行った。
1日目の技術系講座では普段では目に出来ないカンナの刃に使用する地金の選別と鍛造など製造過程をプロジェクターで見る事が出来、カンナの台の良し悪しなどの説明も耳よりの話があり講義終了後の質問や、商品の見学など殺到して時間が足りない程であった。
続いて法律系講座では債権回収(契約の基礎知識)・下請け保護法・瑕疵担保期間とPL法などの建具を製造販売していく上で欠かせない知識を習得した。
2日目と3日目の商売繁盛塾ではまず半日の講義で基礎知識を伝授していただき、午後から大阪市北区梅田近辺の百貨店で儲かっているお店とそうでないお店の比較をしてどうすれば儲かるのかを、各グループに分かれて郊外学習をした。
2日目の夕方には研修会場に戻り、まとめと残りの講義を受けた。更に2日目の懇親会の場でも気の許す事なく、加納講師に各テーブルに廻っていただき参加者の問題点などを講師に直接質問してその場で解決したり、討論したり有意義な懇親会であった。
3日目は2日目に習得した事を基に、今後どのように行動すればいいのか目標を3つずつ各自発表した。
参加者からは1分1秒足りとも眠ってしまうことのない、目から鱗の研修であったと好評を頂いた。
しかしながら受講したことを実践しないと意味がないのは言うまでもないが、今後の建具業界を担って行くであろう青年部のメンバーに、1つでも多くの事を自分の事業に当てはめて自分の物にして欲しい。
そして差別化を図り何時までも業界のトップを走り続けて頂きたいと、近畿ブロックメンバー全員が願っている。 |